俳優が撮影現場で知っておくべき事。

アクトガレージ主催トレーナー・監督の中村です。


撮影現場において、自分の精神状態を保つだけで精一杯な状況に追い込まれた経験がある俳優は多いでしょう。


緊張する原因の一つに「周りの目を意識しすぎてしまう」という理由があります。


つまり、「人の評価」を無意識に求めてしまっている状態です。これは演技において非常に危険です。自分の演技は大丈夫だろうか?監督の評価はどうだろうか?皆は自分の事をどう見てるだろうか?……と考えて、仕舞いには被害妄想的に自分で自分の評価をどんどん下げていってしまいます。


現場では、あまり評価を直接言われる事はありません。


誰も自分をわざわざ褒めたたえてくれる事はないでしょう。スタッフだって必死に自分の仕事をしています。つまり思考が皆違うのです。皆それぞれのポジションで、それぞれの仕事のことを考えています。そんな中で、俳優はしっかりと自分の精神を保ち、演じることを全うしなければなりません。


これは僕も含め俳優なら皆経験してきている事ですが、面白い例があります。テストでカメラ前にいると、スタッフが皆、自分の顔をまじまじと見てきます。そして目が合うとそのスタッフは目を逸らします。最初は何だろう?と思います。自分の顔に何か付いてるだろうか?と不安になります。何故みんな自分の事をじろじろと見るんだろう?何故だー!!それは……


俳優に当たっている光を見ているのです。


つまり、カメラマンや照明さんは、光の当たり具合に問題がないか確認したりして、照明を調整したりしているのです。メイクさんはメイクに問題がないか俳優の顔をじっくり見たりします。


そう、みんな「仕事」をしているのです。


僕はそれに気付いた時に、めちゃくちゃ恥ずかしくなりました。なんて自分は勘違い野郎だったのだろうかと。そういう経験をしていく中で、演者としてカメラ前に立つ事の意味が段々と分かってきます。


映像俳優が撮影現場で求められている事