相手役を受け入れろ!そして「リアル」を生み出そう。演技のコツ。

ここでまず知っておかなかければならない事は、


俳優は相手役の演技を決める事が出来ないという事。


です。


俳優が演技を決めるというのは「演出」の事です。それができるのは監督(演出家)のみに与えられた特権です。


でも、自分の演技プランが思い通りに行かない時に、自分のイメージするニュアンスで台詞を言って欲しい、ここでこう動いて欲しいなどの要望が生まれ、それを相手に押し付けてしまう事もあるかと思います。


先に書いたように「演出」(俳優の演技の方向を決める)を許されているのは監督のみです。俳優が相手役の演技を決めてしまう事は相手役の「感性」を否定してしまう事になりかねません。


では、俳優はそのような時にどう対応すれば良いのか?


相手を「受け入れる」感覚を身に付けよう。


これは言うのは簡単ですが中々出来ない事ですよね。


でも、演技の仕組みを捉えていく事で解決できます。


そもそも、演技というのは「可変的」であり「衝動的」なものです。


自分の演技プランはあくまでも「予定」であり、そうなるとは限らないという程度に考えておく必要があります。自分はここでこう動くと決めていても、相手役と合わせてみると、自分がイメージした動きを強行する事で不自然な「理に適わない」行動になってしまう事が往々にしてあるのです。


動きもそうですが、台詞も同じです。相手役に怒りを込めて言って欲しい言葉だったのに、優しく語りかけてくることもあります。準備していた演技をさせてもらえず拍子抜けしてしまう事もあるかもしれません。