俳優は相手役の演技を決めてはいけない!!

グッドアクト!!


アクトガレージ主宰トレーナーの監督の中村です。


今日のお話は、ついうっかりこうなってしまっているそこの君に向けたお話です笑。


以前にも同じような記事を書きましたが、今回は違った視点でお伝えします。

以前の記事はコチラ「俳優の【未来を知らない】演技」

https://www.act-garage.com/post/reaction


さぁ、今回も「読む演技レッスン」を始めましょう!!


レッスンで二人芝居をさせると、どちらかの俳優が相手役の演技を「こう来て欲しい」「なぜこうやらないの?」等、決めてかかってしまう場面をよく見かけます。演技経験者の相手役が演技初心者で、中々上手くいかないときに陥りがちな事でもあります。だから、先輩として助言するような感覚であればまだ良いのですが、


俳優は未来を知らない状態を作らなければならない。


というのが基本的なルールです。だからこそ、演じ手は相手役の演技を決めてはいけないのです。


相手役の演技を決めてしまうという事は、「自分が想定する演技を裏切ってきた俳優に対する苦情」になりかねません。


日常は常に先の分からない状態で進行しています。


俳優は演技をしている最中も常に先の読めない状態を保っておかなければ、リアリティーを作る事は出来ません。


もちろん、リハーサルやレッスンの際に相手役や監督、演出家、トレーナーとセッションを重ね、演じるシーンの土台を作る事は重要です。ただ、先に書いたように常に「未来」を知らない感覚で臨み、緊張感を生み出していく気持ちがないと演じ手自身がその演技に飽きてしまいます。俳優自身が飽きてしまったら、当然、視聴者に見応えのある演技を提供する事も出来ないでしょう。


本記事を読んで「相手を思い通りに動かしたい」という感覚が大きいと気付いた人は今後の取り組みに気を付けて下さいね。


補足ですが、監督や演出家でさえ、俳優の演技をコントロールするのは至難の業です。俳優を完全に思い通りに動かしたければ、決まった動作や、仕草まで全てを指定しなければなりません。撮影上の都合でそうしなければならない時も多くあります。でもそれは、リアリティーを作り出す事に対し妥協したとも言えるし、諦めたとも言えてしまいます。だからこそ、リアリティーを作り出すという目的を前提に、演出家と俳優は共に切磋琢磨しなければなりません。


俳優がリアリティーを生み出す感覚と技術を持ち合わせている事を、全ての監督、演出家が願っています。


ではでは今日はこれでおしまい。グッドアクト!!

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※本記事に書かれた演技に関する学びは、執筆者である中村英児が自身の俳優・監督・トレーナーとしての経験に基づき、独自のメソッドとして伝えています。記事の無断転載はお控えください。

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中村英児 (アクトガレージ主催トレーナー)

俳優 映画監督 映像クリエイター

株式会社プロダクションガレージ代表取締役(映像制作会社)


日本映画監督協会会員。1999年より俳優として活動。俳優業の傍ら、Vシネマでの脚本執筆をきっかけに、監督として長編映画8本を制作し都内単館映画館で次々とロードショー公開。企業のプロモーションビデオも多く手掛け、2017年、映像制作会社を設立し代表に就任。主な出演作に「アウトレイジビヨンド」(北野武監督)、「任侠ヘルパー」(準レギュラー/フジテレビ)、主な監督作品に「SAMURAI SONG」、「ニャチャンへ続く道」(ドキュメンタリー)、「つながり」(はづき虹映監修)等がある。アクトガレージでは主催トレーナーを務める。監督・俳優としての両面から指導出来る事が強み。

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