監督に騙されるな。自由にやれ。

グッドアクト!!

アクトガレージ主宰トレーナー、監督の中村です。


今回の記事のタイトルで刺激的な内容かと思う人もいるかもしれません。でも至極当然の事でもあります。


あえて「監督」としましたが、舞台作品の演出家や、映像ディレクターの事も含みます。


特にこれから演技を始める10代、20代の方に強く言いたい事でもあります。


前提として、監督や演出家に対し否定的に接しろという意味では全くありません。監督や演出家の事をリスペクトした上でのお話です笑。


若い時は監督の言う事が全て、演出家の指示は絶対!なんて感覚が大きいかと思います。でも、それではダメなんです。監督や演出家を頼りすぎてしまう事で、自分の発想力や想像力を無駄にしてしまう事になり、最悪の場合、役を演じる事の責任を放棄してしまう事になりかねません。


演技は基本的に、プレゼンテーションです。監督の演出が先ではなく、俳優のプレゼンが先なんです。そうでなければ成立しません。なぜなら、監督の演出が先だったとしても、それを自分なりの解釈で実際に演技をするのは俳優だからです。


この順番は俳優にとってとても重要です。


「俳優が先」という感覚で常に演技に向かわないと、自分の思考を停止してしまう事になってしまいます。


そしてぶっちゃけ言うと、


監督には俳優への演技指導能力なんて基本的にありません。

もちろん、ある人もいますが。。。


演技指導は俳優トレーナーが行うもので、監督の仕事は「演出」です。


演出とは、俳優への注文であって、その注文を受けて演技をするのが俳優の仕事です。


監督は俳優の演技を上手く引き出す指導方法なんて知らないのです。


ここ、重要なポイントです。だから俳優は頼ってはいけないのです。頼った事による代償はとても大きく、時に心が折れてしまう危険もはらんでいます。


「リザルト演出」という言葉を知っていますか?


これは、あまり良くない演出方法とされていますが、この方法で演出をしてしまっている監督は少なくありません。


result=結果 という意味です。俳優に対して「結果」で表現の注文をしてしまうという演出です。


つまり、「泣いて」とか「笑って」とか「走って」といったような「表現」のみの言葉を使い、「なぜ泣くのか?」「なぜ笑うのか?」「なぜ走るのか?」という原因となる部分の説明を一切しない演出の事です。


監督の演出がリザルトであれば、その表現に結び付けるのは全て俳優の責任となります。


そのような状況になった時、俳優が頼れるのは「自分のみ」です。分からないまま演技をするのは俳優にとってとても辛い事です。地に足が付いていない感覚となり、意識が朦朧とするでしょう笑 そうなったら悲惨です。この恐怖は現場でそういった経験をしないと分からない事ですが、出来るなら避けて通りたい道です。ピアニストが譜面を忘れたようなものです。


現場にはいくつもの落とし穴があります。常に役に対し責任を持ち周到な準備をして現場に臨むことが求められます。逆に監督に対して意見を言えるよな姿勢で臨みましょう。(本当に言うかは別ですよ笑)


監督に騙されるな。


このような刺激的なタイトルを付けた意味が伝わったでしょうか?


僕自身、若い時に現場で監督に役の質問をしたら「そんな事自分で考えろ!」と激怒された事があります。


監督は何でも知ってる頼れるオジ様ではありません。

聞けば何でも教えてくれる仏でもありません。


実際、優しい監督もいますよ笑 だけど、いつも緊張感を持って、何があっても真摯に取り組まないと足元すくわれます。


肝に銘じて、明日も演技頑張ろう!


グッドアクト!!

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※本記事に書かれた演技に関する学びは、執筆者である中村英児が自身の俳優・監督・トレーナーとしての経験に基づき、独自のメソッドとして伝えています。記事の無断転載はお控えください。

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中村英児 (アクトガレージ主催トレーナー)

俳優 映画監督 映像クリエイター

株式会社プロダクションガレージ代表取締役(映像制作会社)

日本映画監督協会会員。1999年より俳優として活動。俳優業の傍ら、Vシネマでの脚本執筆をきっかけに、監督として長編映画8本を制作し都内単館映画館で次々とロードショー公開。企業のプロモーションビデオも多く手掛け、2017年、映像制作会社を設立し代表に就任。主な出演作に「アウトレイジビヨンド」(北野武監督)、「任侠ヘルパー」(準レギュラー/フジテレビ)、主な監督作品に「SAMURAI SONG」、「ニャチャンへ続く道」(ドキュメンタリー)、「つながり」(はづき虹映監修)等がある。アクトガレージでは主催トレーナーを務める。監督・俳優としての両面から指導出来る事が強み。

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