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演技の強敵!! 「照れ」「恥」「遠慮」

グッドアクト。アクトガレージ主宰講師の中村です。


これは、まず演技を始めるにあたっての重要なファーストステップです。


演技は「照れ」と「恥」そして「遠慮」を捨てなければ始まりません。


この3つの敵は、演技を始めたばかりの方々の前に、大きな壁として立ちはだかります。


少々大袈裟と思われるかもしれませんが、特に相手役が経験者の場合は、この3つの敵を払拭できていない演者をすぐに見抜きます。そして当然のことながら演出家、監督にも伝わります。


なぜバレるのか?


演技がスタートして、経験者は(内容にもよりますが)相手役の目を見ます。演技初心者はその瞬間に目を逸らすでしょう。


それで、分かります。


経験者同士なら、シリアスなシーンであればあるほど、目が合う時間が長くなります。


相手役の気持ちを察し、技量や感性を瞬間的に見抜きます。


演技で通じ合えるか否かを瞬時に判断できてしまうのです。


判断材料はそれで充分です。


普段、人は無意識に視線を動かします。演技では、シリアスなシーンほど「意識的」にコントロールできなければなりません。


演者自身に照れ・恥・遠慮があったり、緊張していたら、全て「目」に出ます。演者の心がブレている証拠です。役自体がそういう心理状態であれば問題ありません。演者は意識的にそれを表現しているので、正しい演技だと言えます。


「役が衝動的に行っている行動」と「演者自身が衝動的にやってしまっている行動」

この違いは天と地ほど大きい差なのです。


では、どうすれば照れ・恥・遠慮を払拭できるのか?


▶照れと恥と遠慮の払拭


まずは以下の5つを意識することを試してください。


①周りの目を気にしない。

周りの目を気にしているうちは、意識は外にいき、誰かに見られているという照れと恥が付きまといます。いわゆる「気が散っている」状態です。特に監督やマネージャーの「評価」を気にしない事です。評価を気にしたら評価が下がると思ってください。


②頭の中から身内を消す。

今やっている事を家族や友人に見られたくないと思ったら最後です。役が滑稽であればあるほど、親や友人、近い存在の人の顔が思い浮かぶでしょう。見られたくないという意識は捨てなければなりません。


③先輩だろうが役を全うする。

演技では相手役に遠慮することほど失礼なことはありません。先輩であろうが有名俳優であろうが、演技が始まったら「役の人」です。自分が遠慮することでNGを出してしまったら本末転倒です。役を全うするのが役者の使命です。これは肝に銘じなければなりません。


④相手役の目を見つめる。

演技では、演者同士でただ見つめ合うという訓練をします。とにかく目を合わせる事を意識して、それに慣れることが重要です。人の目は、改めて見つめると、様々な感情が見えてきます。演技において相手役の目を見るのは当たり前であり、俳優同士の暗黙の了解でもあります。


⑤相手役の思いを考えてみる。

目を合わせるのに慣れてきたら相手役が何を思っているのか、何を伝えたいのかを考えます。相手役の感情に集中し気持ちを捉えようとするだけで、集中力は格段に上がります。


この5つを意識して演技に取り組むことがとても重要です。


普段、人の目をジッと見つめて会話する人は意外と少ないでしょう。特に日本人は恥ずかしがり屋が多いと言われています。見つめられると思わず視線を逸らしてしまうだろうし、興味がある人を見つめていても、相手が気付いて自分に目を向けた瞬間に逸らしてしまう。そんな経験を多くの人がしていると思います。日常生活はそれで問題ありませんし、当然の事です。


でも、演技は全てを再現できなければなりません。


無意識レベルの行動や時に潜在意識と向き合ってみる。そんな感覚も必要です。


ヒントになれば幸いです。


グッドアクト!

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中村英児 (アクトガレージ主宰トレーナー)

俳優 映画監督 映像クリエイター

株式会社プロダクションガレージ代表取締役(映像制作会社)


日本映画監督協会会員。1999年より俳優として活動。俳優業の傍ら、Vシネマでの脚本執筆をきっかけに、監督として長編映画8本を制作し都内単館映画館で次々とロードショー公開。企業のプロモーションビデオも多く手掛け、2017年、映像制作会社を設立し代表に就任。主な出演作に「アウトレイジビヨンド」(北野武監督)、「任侠ヘルパー」(準レギュラー/フジテレビ)、主な監督作品に「SAMURAI SONG」、「ニャチャンへ続く道」(ドキュメンタリー)、「つながり」(はづき虹映監修)等がある。アクトガレージでは主催トレーナーを務める。監督・俳優としての両面から指導出来る事が強み。


※本記事に書かれた演技に関する学びは、執筆者である中村英児が自身の経験に基づき、独自のメソッドとしてお伝えしています。記事の無断転載はお控えください。

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