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執筆者の写真中村英児

俳優は目が大事。特に映像演技!!

アクトガレージ主催トレーナー・監督の中村です。


俳優の目力(めぢから)はとても強い!!


日常生活の中や雑談をしている時でも、無意識に相手を強く見てしまう俳優がいます。職業病ですね笑


目力は演技の基本ですが、意外に出来てない人や、大切な理由が分かってない人も多いんです。ここでは、俳優にとってなぜ目が大切かを解説していきます。


特に映像演技においてはとても大切です!!


クローズアップの際に俳優の目がブレていたり、瞬きが多いと、視聴者に余分な情報を与えてしまいます。そうならないように俳優はとても気を使わなければなりません。


想像して下さい。映画館の大きなスクリーンに自分の顔がドーンと映り、画面の中の大きな目がパチクリとする姿を。。。1回の瞬きは画面が大きければ大きいほど視聴者に大きなインパクトを与えます。


瞬きは視聴者に「動揺」や「緊張、焦り」などの意味を与えます。もちろん役がそのような精神状態であれば演技としてわざと瞬きを増やすことで、感情を表現する有効な手段となります。ただ、俳優自身が緊張していて無意識に瞬きが増えてしまうのは話が違います。俳優自身の緊張や癖による瞬きが多い事で、視聴者がストーリーに入り込めない映像になってしまう可能性もあります。


視聴者は映像に違和感を感じると無意識レベルで集中できなくなります。


視聴者は何故その映像に違和感を感じるのかよく理解できません。でもその原因の一つに俳優の目使いがあるのです。俳優の目の演技は映像のクオリティーに大きく影響を及ぼします。


先に例を挙げたように、瞬きや目のブレは視聴者に不必要な情報を与えてしまい、集中力を削ぐ原因となってしまいます。視聴者は映像に集中できるからこそ、ストーリーに入り込め、感情移入できるのです。


緊張感のある張り詰めた空気感を表現する際などは、特に瞬きが邪魔になります。注意してドラマのそのようなシーンを観てみて下さい。下手すると数分間、瞬きが無いシーンもあることに気付くでしょう。


もちろん、実際は上手く編集上でカットしてあったりします。でも撮影現場で俳優の瞬きが多すぎたら編集でもどうにもなりません。


演技の基本「相手を受ける」


見た目の事を書きましたが、演技の基本である、「相手を受ける」という点でもすごく重要です。相手役の目を見て、よく観察し、言葉の意味を受け取ったり投げかけたりするのは演技の基本です。


先輩俳優にも有名俳優にも遠慮してはいけない。

これ、とても重要です。遠慮は逆に失礼になり、そもそも演技が成立しません。


俳優同士が対面した演技の際に目を強く見合うのは「当たり前」とされています。演技の経験が長い俳優からすると、目をちゃんと見てくれる俳優は安心感があり、「分かってる」俳優だと認識されます。逆に目をあまり目を見れない俳優や、それを恥ずかしがっている俳優は「演技経験が浅い」もしくは「芝居心(センス)がない」とスグに見抜かれます。これは現場では誰も教えてくれません。「暗黙の了解」と言ってもいいかもしれません。


目の大切さ、その重要性が伝わりましたか?


目を意識すると演技は劇的に変わります。


では今日はここまで。グッドアクト!!

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※本記事に書かれた演技に関する学びは、執筆者である中村英児が自身の俳優・監督・トレーナーとしての経験に基づき、独自のメソッドとして伝えています。記事の無断転載はお控えください。

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 中村英児

 (アクトガレージ主催トレーナー)

 俳優 映画監督 映像クリエイター

 株式会社プロダクションガレージ代表取締役(映像制作会社)


日本映画監督協会会員。1999年より俳優として活動。俳優業の傍ら、Vシネマでの脚本執筆をきっかけに、監督として長編映画8本を制作し都内単館映画館で次々とロードショー公開。企業のプロモーションビデオも多く手掛け、2017年、映像制作会社を設立し代表に就任。主な出演作に「アウトレイジビヨンド」(北野武監督)、「任侠ヘルパー」(準レギュラー/フジテレビ)、主な監督作品に「SAMURAI SONG」、「ニャチャンへ続く道」(ドキュメンタリー)、「つながり」(はづき虹映監修)等がある。アクトガレージでは主催トレーナーを務める。監督・俳優としての両面から指導出来る事が強み。

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